本来はイギリスのポンド(英ポンド)と、アメリカ合衆国ドル(米ドル)が基軸通貨と呼ばれ、それらの国を基軸通貨国といっていたんだ。
<基軸通貨として備えるべき条件>
●国際間の貿易・資本取引に広く使用される決済通貨であること 。
●各国通貨の価値基準となる基準通貨であること 。
●通貨当局が対外準備資産として保有する準備通貨であること。
<基軸通貨として必要とされる機能>
●通貨価値の安定 。
●高度に発達した為替市場と金融・資本市場を持つこと 。
●対外取引規制がないこと 。
英ポンドは19世紀以降、基軸通貨としての役割を担っていましたが、第一次世界大戦で、欧州各国は経済状態が悪化したため、その後経済が急成長したアメリカの経済力を背景に、米ドルが第二次世界大戦後、基軸通貨となったんだ。
現在、2002年に流通開始したユーロが、将来的に米ドルと並ぶ基軸通貨に成長するとの考えもあるんだね。
基軸通貨国の利点
●自国通貨建てで国際取引ができるため、為替変動リスクの心配がほとんどない。
●自国通貨で外国への支払いができるため、国際収支の制約を受けなくていい。
実際アメリカは、経常収支の赤字を拡大しつづけ、世界最大の借金国となっても、途上国のように外貨準備高が減ったり、対外的破産に陥ったり、IMF(国際通貨基金)に構造調整を強いられることもないんだ。
ドルが下落すると、他の国のドル建て資産も減価する。
ドルの不安定性は、世界の貿易や各国経済に悪影響を与えるため、通貨の安定はとても大事なことなんだよ。